vol.25 一戸建ての修繕積立金
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「一戸建ての修繕積立金」です。
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分譲マンションを買った場合、
住宅ローンの返済とは別に、
共有スペースの維持管理費用として
「管理費」が必要になるのと、
やがて必要となる外壁の修繕や
エレベーターの故障などに備えて
「修繕積立金」が必要になります。
(駐車場代も別にかかります。)
分譲マンションの購入時には、
単純にマンションの価格だけを
見ればいいわけではなく、
これら別途費用のことも考慮した上で
検討しなければいけません。
一方で、一戸建てを買う場合は、
そもそも管理費も必要なければ、
駐車場代も必要ないし、
修繕費用の積立も
分譲マンションのように
義務化されているわけではありません。
なので、ついつい修繕費用についての見立てが甘くなり、
その分、家に予算を突っ込んでしまいがちなのですが、
これでは間違いなく将来困ることになるので、
建てる前にこれらの費用についてもある程度試算し、
コツコツと積み立てていく必要があると思います。
では今回は、
それらにどれくらいかかるのかと、
どれくらい積み立てしていった方がいいのか
についてお伝えしていきたいと思います。
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✔︎60年住むことを前提として試算
家を建てる年齢も、
いつまで生きるのかも人によって違うので、
取り急ぎ35歳で家を建て95歳まで生きる
という前提のもとで考えていってみましょう!
まず必要となるのが
外壁や屋根などの外部塗装費用です。
これが約15年に1回のペースで
必要になるとして、
毎回その費用に150万円かかるとしたら、
生涯で3回ほどこの費用が必要となります。
つまり150万円×3回=450万円ですね。
また、30年~35年後には、
キッチン・お風呂・洗面・トイレなどの
水周りもリニューアルすることになるでしょう。
それゆえ、これらのリフォーム費用も
計上しておかないといけないのですが、
おそらく、このタイミングで
床や壁などもリフォームすると思うので
これらには360万円ぐらい予算を取っておきましょう。
さらに、忘れてはいけないのが家電にかかるお金です。
電化製品は基本10年ごとに故障すると言われているし、
製品のクオリティもどんどん進化していくでしょうしね。
なので、これらについても拾い出しておく必要があります。
まずはエアコンですね。
子どもたちが2人いるとして考えてみましょう。
この場合、リビングと部屋を合わせると
合計4台のエアコンが必要ですが、
リビングと寝室はずっと部屋を使い続けるので、
5回買い換えが必要ですね。
一方で子どもたちは途中で家を出て行くので、
おそらく1回しか買い替える必要がない
可能性が高いのではないでしょうか。
となると、今後エアコンにかかるトータル費用は、
リビング用の価格を取付費も合わせて20万円、
それ以外の費用を10万円ずつと考えると、
20万円×5回+10万円×5回+10万円×2台×1回
=170万円ということになります。
では、続いては冷蔵庫と洗濯機です。
これらは、思っているより高いし、
間違いなくこれから先もずっと必要なモノなので、
しっかりと予算に組み込んでおくべきですね。
ということで、
冷蔵庫が25万円で洗濯機が15万円だとして、
(ドラム式 or 縦型+乾燥機の価格です。)
10年ごとに買い換えるとしたら、
これらには合計で200万円ほど必要ですね。
このほか、テレビやパソコン、
レンジや掃除機、ジャーなどなど
細々した家電製品もありますが、
これらを合わせた分にも
10年ごとに20万円ぐらいかかるとして、
合計100万円の予算をみておきましょう。
いわゆる、これら全てを合わせた金額が、
生涯メンテナンス費用としてかかる
というわけですね。
足してみると1280万円です。
では、これらのお金は
今後60年の間で必要となるお金ですが、
できれば働けるうちに
このお金を貯めておきたいですよね。
歳をとり収入が減ったり、
あるいは、なくなった状態で、
大きなお金がまとまって出て行くのは、
精神的にもかなりキツイので。。
となると、かなり高い確率で
健康で働くことができるであろう
これから30年の間で、
これらのお金を貯めていかなければいけません。
つまり、1280万円÷30年=42.6666666万円
月に換算すると約3.5万円ずつは修繕費用として、
お金を置いていった方がいいということですね。
思っていたより、
だいぶ多くお金がかかりますね...
そんなこんなで、
この積立資金のことも考えた上で、
毎月の返済金額を決めるべきだというわけですね。
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✔︎間取りづくりの重要性
そして最後に、
もう1つ大切な考え方について
お話したいと思います。
それは、将来増築しなければ
いけないような間取りの家づくりを
してはいけないということです。
将来、水回りも含めたリフォームの時、
増築までしなくてはいけないとなると、
さらに300万円〜500万円ほど
余分な出費が必要となるからです。
つまり、さらに毎月1万円以上の
お金を積み立てしていかないといけないか、
あるいは、大切な老後資金から
そのお金を捻出しなければいけなくなる
というわけです。
ということで、
間取りもお金も将来のことまで見据えた上で
計画していただけたらと思います。
それでは、また次回。