vol.128 住宅ローン金利の仕組みと今後の動向
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「住宅ローン金利の仕組みと今後の動向」です。
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今年、ついに日銀が17年ぶりに
マイナス金利を解除する運びとなりました。
これを受けて
住宅ローン金利が上がることになるため
返済に苦しむ人が増えるだろうという
ニュースをチラホラ目にするのですが、
果たして住宅ローン金利は
今後どのようになっていくのでしょうか。
というわけで今回は、
これから家を建てたいなーとお考えの方が
最も気になっていることであろう
「住宅ローン金利」について
お伝えしていきたいと思います。
✔️住宅ローン金利は上がってしまうのか?
住宅ローンには変動金利と固定金利があるのですが、
今回の日銀のマイナス金利解除によって
全ての住宅ローン商品の金利が上がるのかというと
決してそんなことはありません。
というのも、変動金利と固定金利では
基準となる金利が違っていて
今回のマイナス金利解除の影響を受けるのは
固定金利だけだからです。
具体的な商品としては、
フラット35をはじめとして
各銀行が取り扱っている
全期間固定型の住宅ローンが1つ。
そしてもう1つが
当初10年間だけ金利が固定される
いわゆる「10年固定」と呼ばれている
住宅ローンです。
もちろん固定金利が上がれば、
少なからず変動金利も影響を受けて
上がりやすくなるのも
また一つの事実ではあるものの、
今後、変動金利が上がるとしても
まだまだ時間がかかることが予想されるので
(本当に景気が良くなるまで
変動金利は上がらないと思われます)
すでに住宅ローンを変動金利で組んでいる人が
返済が苦しくなるという報道は
まずあり得ないと思っている次第です。
✔️これから家を建てる人はどうするべきか?
今回のマイナス金利解除を受けて、
全期間固定の住宅ローン金利は上がり
変動金利との差が1〜1.5%ほど生じるため、
全期間固定の住宅ローンは選択肢にくくなります。
全期間固定の商品は、
返済負担が上がるだけじゃなく
余分に初期費用としてお支払いする手数料が必要になるため
その分家にかけられる費用も減ってしまいますしね。
とはいえ、じゃあ変動金利がいいのかというと、
それはそれで「そうですね」とも
言いにくいのが正直なところです。
これから先の金利動向が
どうなるかは誰にも分からないし、
仮に変動金利の金利が
上がるような状況になった場合、
それから固定金利に借り換えしようとしても
商品の性質上、変動金利が上がる頃には
固定金利はずいぶん上がっているからです。
借り換えは、たとえ金利が下がり
返済負担が下がるとしても
都度、手数料や登記代といった
余分な手数料がかかることになるし、
団体信用生命保険への加入が必須となるので、
健康状態にも左右されますしね。
そんなわけで
全期間固定もオススメできないわけではありません。
もちろん、金利が高くなれば返済負担は上がるため、
それに合わせた予算設定も必要になってくるので、
これから家を建てようとお考えの方はそれも考慮した上で
資金計画を立てるようにしていただければと思います。
それでは、また次回。