vol.161 家づくりに動き出す前に
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりに動き出す前に」です。
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家づくりで取り返しがつかない失敗をしないためには、
モデルハウスや見学会に行く前に、
また土地探しを始める前に、
まずは予算を決める資金計画をした方がいいのですが、
資金計画の精度を高めるためには、
その前にライフプランの見直しをすべきではないでしょうか。
理由は、建築資材の値上がりによって建築費はもちろん、
外構工事費や土地取得費もそろって値上がりしていることから、
家計における住居費の割合が高くなり、
結果、きちんと計画しないまま家を建ててしまったら
苦しい生活を送り続ける可能性が
以前に比べて高くなっているからです。
物価上昇によって家計の負担が増える分、
それに連動して所得も上がれば別段問題ないのですが、
現状それは難しそうだし、
今後も期待出来そうにありませんしね。
そんなわけで、これから家を建てようとお考えの方は、
具体的に家づくりに動き出す前に
ライフプラン計画を立てた上で家にかける予算を
決定していただくことをオススメしています。
要は、安心して(不安を感じることなく)
家づくりが出来るようになるために
事前に「貯蓄計画」を整えた上で
家づくりを計画した方がいいということですね。
例えば、子どもが生まれたら
「生命保険」と「学資保険」に入っておかないといけない
という当たり前が世間にはあり、
実に多くの方がこれらに貯蓄資金を投入してしまっていますが、
「お金を増やす」という観点で考えると、
これらは最良の選択ではないかもしれません。
学資保険は結局
銀行の預金と同程度に増えるくらいですし、
死亡保証と同時に貯蓄性もある「終身保険」にしても
国が推奨する「NISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」
と比べると増えない可能性が高いです。
なので、保険はあくまで保険の役割として考えて
貯蓄性というものを求めなくてもいいと思います。。
保険に入るなら
子どもたちが自立するまでの間、
もしものことがあった時のための
死亡保証だけでもいいのではないでしょうか。
(掛け捨ての安い定期保険です)
死亡保証に関しても、
家を建てるにあたり住宅ローンを利用するのであれば、
住宅ローン金利の中には「団体信用生命保険」が含まれており、
もしものことがあった時には一括繰上げ返済してくれ
ローン返済はなくなるわけだし、
それと同時に遺族年金も支給されることになるので、
過剰に入り過ぎる必要もないですね。
さらに、医療保険に関しても
若い時から加入すると保険料が安いからと
ついつい保険会社に言われるがまま入ってしまいがちですが、
そもそも「国民健康保険」という
高額な保険を給料天引きで支払っており、
医療費は30%負担でいいし
高額療養費制度も利用出来ることから
もしかしたら入る必要はないのかもしれません。
おそらく払った保険料以上に保険金を受け取ることはないでしょうし、
医療費の半分以上が必要となる65歳以上の方でも
多い方で月平均7,000円ぐらいしか医療費がかかっていない
というデータが厚生労働省にもあります。
そんなわけで、保険は最低限の加入にとどめ、
それらの費用を「NISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などの
制度に回すという選択肢もありですね。
このように家づくりをする前には
ライフプランや貯蓄の見直しをしていただくといいでしょう。
現在は、ネットやYouTubeなどで
簡単に情報を手に入れることが出来るし、
その実行が難しければライフプランの見直しから貯蓄計画にまで
寄り添ってくれるファイナンシャルプランナーもいらっしゃるので、
まずはこの段階を踏んでから家づくりに取り組むという
意識を持っていただければと思います。
手堅く計画すると
家づくりの予算が低くなってしまうかもしれませんが、
それが現実の予算であり、
家づくりの予算を間違えないことは
家族を守るために大切な要素なので、
ぜひ、これからの常識に加えていただければと思います。
それでは、また次回。